52回の分岐点:新OP・退職モラトリアム・今治「ホームタウン」報道の渦中で

52回の分岐点:新OP・退職モラトリアム・今治「ホームタウン」報道の渦中で

ジムへ向かう車内で、いつものように録音ボタンを押しました。 今回は番組の顔でもあるオープニングを、もう少し今の雰囲気に合わせて整えたい、というところから話が転がっていきます。50回スペシャルで作ったOPを流用してみたものの、可愛い系のサムネとラジオDJ風のシャウトが少し噛み合わない気がする、と竹内(@rikson_en)。そこでその場で小さな実験です。僕が We are、竹内が on the way。何パターンかテンションを試して、上げすぎない落ち着いたラインでいこう、という結論になりました。音声の誤認でテク警察団番組と聞こえた導入はご愛敬で、実際はテック系雑談番組です。週に一度、ジムへ向かう道すがら、車内でゆるく録って配信。お便りも引き続きお待ちしています。

竹内の近況と、意図的なモラトリアム

話題は自然と近況へ。竹内(@rikson_en)は最終出勤日を終え、9月18日までは有給消化期間に入りました。離職票が届いたらハローワークで手続き、支給開始はおよそ1か月後という流れだそうです。転職先が決まってから退職するのが一般的という僕の感覚に対して、竹内は給与水準に強くこだわらなければ仕事は見つかる、最悪はフリーランスでつなげる、という手応えを淡々と口にします。社会人になってから数か月単位でまとまった休みはなかなか取れません。だからこそ、あえてだらだら期間を設けて、自分の開発スタイルを研究したい——そんな丁寧なモラトリアム宣言でした。

開発環境の再設計:VS Code+Neovimに舵を切る

その研究テーマのひとつが、編集環境の見直しです。長年頼ってきたVimへの依存を緩め、VS CodeとNeovimの二段構えに。Neovimはクライアントサーバ方式をとれるので、VS Codeをクライアント、Neovimをサーバとして動かし、補完やテスト連携はVS Code側、素早い移動やジャンプはNeovimのプラグインで、という役割分担が現実的になります。たとえばEasyMotionのような移動系プラグインは、視線と手の移動を最小化できて本当に快適。Neovimのフローティングウィンドウやファイラーの気持ちよさは、ネイティブNeovimを使う時だけ活かし、VS Code運用時は割り切る。VS Codeのキーバインドエミュレーションだけで再現しようとすると、細部でズレが出ることがあるので、この折衷は理にかなっています。僕もEmacsキーバインドをVS Codeで使っていて、同じような違和感をときどき感じます。

失効してしまった有給からの学び

明るい話だけではありません。退職日の合意後に、ちょうど7月の有給付与が重なって14日分が新たに発生。ところが日程変更ができず、そのまま失効となってしまいました。数十万円規模の機会損失はさすがに堪えます。退職日を決める前に、会社の有給付与サイクルを必ず確認する——シンプルですが、実務ではつい見落としがちなポイントです。

お便りがくれる立体感

Xで募ったコメントは2件。パーソナルトレーナーのそた君からは、収録に向けたワクワクが伝わる、と嬉しい一言。外資OLMちゃんからは、収録日を気にかけての応援をいただきました。反応が返ってくると、番組に立体感が出ますね。インタラクティブなやり取りが少しずつ根づいてきた手応えがあります。

SNSとの距離感を整える

SNSの使い方についても少し。竹内は、短文の即時発信がもたらす中毒性や承認欲求、強めの言葉が飛び交う環境がメンタルに合わないと自覚していて、ブログや動画のように作品として整えた発信を好みます。僕はPC主体で使っていることもあって負の面を強く感じることは少ないのですが、荒れがちな投稿に反応して巻き込まれるのは得策ではない、という点では一致。便利さと距離感、その両方を上手に調整するのがよさそうです。

ローカルの話題:メガソーラーとホームタウン構想

地域トピックも二つ取り上げました。まず、クシローと聞き取れた地域で進むメガソーラー計画。一部市議が中止を求めたものの、事業は前へ進む見通しとのこと。事業者は環境負荷を抑える方針を示していますが、設置そのものに対する不安は簡単には消えません。

もう一つは、今治の名前を見かけたアフリカのホームタウン構想。外務省は特別なビザは伴わない国際交流の枠組みだと説明する一方で、海外側の発表では特別ビザを示唆する表現もあり、情報はやや錯綜しています。いずれにしても、受け入れや人の移動が絡む政策は合意形成と段階的な設計が前提。介護をはじめ人手不足が深刻な分野では、待遇改善と自動化、そして適切な受け入れのバランスが現実解だろう、というところで落ち着きました。

おわりに

OPは新方針で録り直し、竹内は退職から研究期間へ。番組も小さく舵を切るタイミングです。次回は、新しい編集環境の使い心地と、録り直したOPの試聴版を持ち帰れるように準備します。お便りはいつでも歓迎です。ジムの駐車場で録音を止めると、車内に落ち着いた静けさ。こうした移動の隙間が、番組の輪郭を少しずつ整えてくれているのだと思います。

今回の話に出てきたツール等